サル年の女。

人生ってすばらしい。

約束の先にある未来。

ザンネンながら、受賞できませんでした。約束。 - まいにちワンダーランドプロミスの約束エッセイ大賞に応募していました。

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これを書き終えたときは自信と満足感で「これは受賞できる!」と思ってたんだけどな。ザンネン!せっかく書いたのでみなさんに公開。よかったら、読んでください♡実話です。


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タイトル【約束の先にある未来】


結婚から3ヶ月が経った頃、主人がわたしに言った。「思ったことは何でも口に出そうね」


出会いは3年前の婚活パーティ。聞き上手な彼に、話し好きなわたしが惹かれた。休みの日はいつも一緒。食べることがすきなわたしのために、週末は大阪でお寿司。連休は北海道で海鮮丼。春や秋は京都でお団子。約束通り、あれが食べたい、ここに行きたいと何でも口に出した夢を彼がどんどん叶えてくれた。

 
結婚から2年後の昨年の1月。「そろそろ子どもが欲しいね」わたしが言った。しかし、すぐに思うようにはいかなかった。次第に、その話をしなくなっていった。


10月に入り、「病院に行こう」と切り出した。「うん、わかった」と彼。妊婦さんたちと一緒に順番を待つ間、隣にいる彼だけが頼りだった。はやく結果が欲しい。初めは話を聞くだけであっさり終わり。次は不妊センターへ、と言われた。「不妊?まだ決まったわけではないのに?」疑問を感じた。


1週間後、医師からよくない結果を聞く。次は血液検査とのこと。どうしたらいいの?わたしのどこが悪いの?診察室を出るとき「お大事に」と看護婦さんに言われ、「わたし病気なの?」と聞き返したかった。受付で彼の肩に頭を預けた。普段はそんなことしない私に「どうしたの?」と彼。驚かれたわたしはすぐに頭を戻した。

 
帰り道、わたしは無言。「シュークリーム屋さん、近くだよ」病院の近くに有名なお店がある。小雨なのに店の前には10人程度の行列。車は心なしかゆっくり進む。彼は返事を待っていた。


「うん、そやね」そう答えるのが精一杯。絞り出した声といっしょに堪えていた涙がつーっと流れた。「どうしたん?泣いてるん?」彼が信号とわたしを交互に見る。わたしは彼の方ではなく、雨がかかる窓から過ぎていく行列をゆっくり見ていた。


「もういやだ」窓に向かって言う。「行きたくない」泣きじゃくる。「そうか、つらかったな。ごめんな」ごめん、なんて言わせたいわけじゃない。
「どうしたらいいか、わからんよ」涙があふれる。「辛いのはあみちゃんやもんね」なんか違う。


「もう好きに決めていいよ」違う。違う。そうじゃない。でもなんて言ったらいいのかわからない。次の予約も取らないまま、2ヶ月が過ぎた。


年末。このままでいいのかな。わたしは子どもが欲しくないのかな。そんな時、知り合いに電話カウンセリングを紹介された。キャンペーン中で初回は25分無料。「仕事も家庭も全力でがんばりたい。そんな女性を応援します」キャッチフレーズに惹かれ電話した。


会話の中で「いい旦那さんですねぇ」「理解のある方ですねぇ」と何度も返ってくる。本当にそうだ。わたしのやりたいように、わたしのために何でもしてくれる。わたしのため、わたしのため―――。

 
「もしかしたら、それがあなたにとってプレッシャーなんじゃない?」意外な答え。そう、彼はきっと我慢している。私が嫌がるせいであきらめようとしている。


あなたはそれでいいの?いつもわたしの気持ちを優先してくれる。そんなあなたが大好き。だけど、これだけは一人で決めたくない。だって二人の子どもだもん。ぜったいに欲しいんでしょ。はっきりそう言って欲しい。それならわたしがんばれる。


その気持ちに気づいたとき、また涙が溢れてきた。そう言いたかったんだ。車の中で「がんばれ」って言って欲しかったんだ。二人で決めたいよ。辛くても、あなたに励ましてもらえたらがんばれる。ふたりのためだから。

 
「思ったことは何でも口に出そう」それは、あなたも一緒だよ。何でも二人で決めようって、いつもあなた言ってるじゃない。

 
お正月。ふたりで予定していた東京ディズニーランドへ行った。小さな子を見て「かわいいね」と振り返る。彼が心配そうな目でわたしを見る。そんな目をしないで。あなたさえ、側にいてくれたら大丈夫。ずっと応援してね、約束だよ。




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読んでいただき、ありがとうございました。

この後、主人から感想とエッセイには書けなかった続きのお話を投稿しますね。



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